英会話のスキルが伸びない人の大きな勘違い
難関大学に合格したり、TOIECで900点以上の高得点をとっているにもかかわらず、英語で満足に会話することができない人が多いことを知っていますか。
長いこと大手の英会話学校に通っているにも関わらず、いっこうに英会話ができようにならない生徒さんが多いことを知っていますか。
これらは、例をあげればきりがないのですが、実は、理由はとても簡単なことなのです。
英会話は、学問でもなんでもありませんし、年齢や学歴も関係ありません。基本的に、だれでもできるようになるものです。
実は、大きな感違いが、英会話ができるようになることを妨げています。
この勘違いに気づかないまま英会話を習得しようとしても、時間ばかりが過ぎさり、いくらやっても英語を話すことができるようにはなれません。
スポーツに学ぶ英会話の習得方法
英会話の習得をスポーツに例えて、考えてみましょう。
たとえば、スイミング。
スイミングは泳ぎ方をいくら習っても、実際にプールで練習しなければ、およげるようになりませんよね。
水への浮き方、バタ足の仕方、息継ぎの仕方、これらを順番に教えてもらいなが、ステップごとに自分で練習し、ひとつずつ体得していきますよね。
水に体を浮かせることができた。
↓
バタ足ができるようなった。
↓
手と足をつかって水の中を進むことができた。
↓
息継ぎができるようになった。
↓
息継ぎをしながら25mクロールで泳げるようになった。
スキーはどうでしょう。
スキー板の履き方、転び方、ストックの突き方、ボーゲンでの滑り方など、教えてもらいながら、実際にスキー場で練習しますよね。
スキー板を自分で履けるようなった。
↓
スキー板を履いたまま雪の上で転べるようになった。
↓
ボーゲンで滑ることができるようになった。
↓
パラレルで滑ることができるようなった。
↓
中・上級コースで滑べることができるようになった。
自転車に乗って走れるようになることも同じです。
乗れるようになるためには、乗り方を教えてもらうというより、補助輪をつけて、まず練習し、バランスがとれるようになったら、補助輪をはずして練習しますよね。
つまり、スポーツで出来るようになるということは、やり方をならいながら、必ず練習をして体得するということなのです。
練習をして体得するということ
英会話の習得も、スポーツとまったく同じです。
やり方を習いながら、ステップごとに話す練習をすることが必要です。
泳ぐ練習をせずに泳ぐことができないように、英会話の練習をしないまま、英語で話すことができるようには決してなりません。
あたりまえじゃないかと言われるかもしれません。
ところが、
やり方を教えてもらったら、「ああ、なんだ。そうすればいいんだ。」と知識として理解できますよね。
理解できたら、そこで終わってしまうんです。
わかると安心してしまい、なにかできたような気になりませんか。
スポーツでは練習することはあたりまえなのに、英会話となると、練習をして体にしみこませるという過程が、あまりにも不十分でおろそかになっているのです。
試験勉強は、確かにこの方法で結果が出ます。知識が定着すれば、点数は取れるものです。
「点数が取れれば、オレは英語ができる」と思い込み、感違いしてしまうのです。
この大きな勘違いが、英会話ができるようになることを妨げていることがおわかりになるでしょうか。
ここに、重要なポイントがかくされています。
「知っている」のと「できる」のは、大違いということです。
語学習得と言うのは、試験勉強でもなんでもありません。
単純に反復練習によるトレーニングによって、できるようにすることなんです。
だからこそ、個人差はあれ、年齢、学歴などは関係なく、だれにでもできるものなのです。
TOEICで高得点を取ろうが、難関大学に受かろうが、この本質を理解していないと、英会話ができるようにはなりません。